お知らせ

高圧、特別高圧設備の新設、増減設、既設設備の更新等における高調波抑制対策に基づいた設置のお申込みと対応についてのお願い(九州電力送配電㈱様の要請)

2024年3月6日

九州電力送配電㈱様より、高圧・特別高圧設備機器の新設、増設時の高調波障害の増加に対する早急な対処について注意喚起がまいりました。高調波障害発生のおそれがある機器を新設増設する際は、「高圧または特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン」に基づき対策をすることになっておりますが、不十分な状況が見受けられるとのことで、設置お申込の際は、管轄の九州電力送配電㈱様へ相談し対策の徹底をよろしくお願いいたします。

【代表的な高調波発生機器の例】

電源回路種別 代表的な高調波発生機器
①    三相整流回路 電解用整流器 電気鉄道 充電器 CVCF
②    電力調整回路 調光器等の蛍光灯類 電気炉等の過熱制御 熱機器の温度調整器
③    単相交流コンデンサ   平滑回路 テレビ受像機 パソコン 電磁調理器 オーディオ機器
④    インバータ回路 太陽光発電(パワーコンディショナー) ルームエアコン

 

【高調波抑制対策の例】

  • 高調波を吸収する装置、打ち消す装置を取り付ける。

・LCフィルタの設置・・・リアクトルとコンデンサにより、高調波に対する直列共振回路を構成し、高調波を吸収する装置。

・アクティブフィルタ・・・高調波電流を検出し、これと逆位相の電流を発生させて高調波を打ち消す装置。

  • 機器から発生する高調波電流を減らす。

・電力変換装置の入力交流の相数を増加させることで、電源側に流出される高調波電流を減少させる。

 

【設置お申込みの際の高調波流出電流計算書の作成と提出の徹底をお願いします】

  • 高圧または特別高圧にて受電し高調波発生機器を新設、増減設、更新する場合は、ガイドラインに基づき「高調波流出電流計算書」を作成し管轄の九州電力送配電㈱の配電事業所に提出する。
  • 高調波流出電流値がガイドラインの上限値を超える場合は、防止対策を確実に実施し、管轄の九州電力送配電㈱配電事業所に相談する。
  • 参考URL 九州電力送配電 電気の品質を低下させる『高調波』について (kyuden.co.jp) https://www.kyuden.co.jp/td_supply_harmonic.html

詳細については、九州電力送配電㈱様の参考文書をご覧ください ⇒ 九州電力送配電㈱様からの要請文書

⇒ 高調波抑制対策ガイドラインの通達について